最初に書評するのは先日図書館で入手した、進化と人間行動だ。
進化論に関して言うと、高校時代に生物でメンデルの研究を齧ったり、ダーウィンに関する書物を読んだ程度で特にそれほどの興味はなかった。
だが、文学部に入学し、恋愛経験を行い、ボクシング等のスポーツを行い、小説というのは何だかんだといって主に愛というテーマを取り扱っているのだが、それについて論文を執筆しなければならなくなってくると、単に感性だけに囚われない理論的な手法を用いざるを得なくなった。それは修士課程の時代だった。
その際に出会ったのが進化ゲーム理論だったのだ。進化論研究も発達し、単なる植物や昆虫の生殖の研究だけではなく、現在では霊長類や人間の生殖行動のパターンも研究されている。修士論文でも進化ゲーム理論に関する参考文献を用いている。文学では男と女の様々な愛のゲームが記されているが、それを分析するためのツールとして役立てようというのが狙いだ。
これも、進化ゲーム理論分析を行っている書物だが、2000年出版なので割と最近の書物だ。
人間の進化行動にフォーカスを絞って具体的な分析を行っている。
まあ、異性間におけるダブルスタンダードについての話は異性の思考や感性が余りに自らと違いすぎて混乱している方には一読してもらいたい部分だ。
女性にとっての乱婚性についての記述も素晴らしい。
ただ、エディプスコンプレックスなどの話題などについてはやはり客観的に分析すると文学研究に一日の長が在ると言わざるを得ない。
こういった進化ゲーム理論に知識を持った人間がどのような進化行動をするのかというのもこれからの話題だ。
だが、実地調査の成果を駆使した分析はこれからの確実な発展を予期させる。
私としては文学研究で今後更に進化ゲーム理論を用いていくつもりだが、そういった研究分野で協力していければと思っている。
著者の長谷川御夫妻の夫婦生活も後々自伝にでもされれば素晴らしいのではないかと思っております。